テクモのお家騒動
今週、思いもかけぬニュースが飛び込んできてあちこちで騒がれている民事訴訟事件。
GAME Watch(6/3):テクモの板垣氏が同社と安田社長を提訴する声明を発表
GAME Watch(6/4):テクモ、板垣伴信氏の声明文に対するコメントを発表
簡単に言えば会社・社長とその社員のケンカなわけで、当事者はさておきユーザーは人気ゲームの新作・続編が心配になるし、かたや株主にとっては株価の変動でたまったものではないだろうと思う。
一ゲームファンとして板垣氏の抜けた今後を勝手に推測してみようと思が、版権そのものは会社にあるので当然のように人気シリーズは続いていくと思われる。
■DEAD OR ARIVE シリーズ
言わずと知れた人気格闘ゲーム。続編は出るにしても、氏のこだわりから産まれたスピンオフ作品のXtremeは出ないものと思われる。
■NINJA GAIDEN シリーズ
こちらも人気のアクションゲームで、当然続編も作られるものと思われる。
ようするに、セガやカプコンなどと同じでリーダー1人抜けたところで会社は何も変わらず動いていくわけだと(^^;
ただ、氏の思い入れからこれまでXbox 360独占ゲームとして開発されてきたことが、最近の業界の流れからマルチプラットフォームとして複数機で開発されるものと思われる。
そして、現在のゲームも独占から他機種へ移植の道もあるだろう。ただ、先日発売された『NINJA GAIDEN II』は、海外の販売元がマイクロソフトなので、国内のみPS3で発売(…はありえないと思う)か時限式で遅れての移植になるだろう。そして、『DEAD OR ARIVE シリーズ』も移植は考えられるが、ネットワーク回りの不備が懸念されるPS3で発売になったところでゲームとして成り立つレベルになるかが一番の不安だと思う。
そもそも、これを遡ったセクハラ訴訟のときから気になっていたのだが、権利関係の揉め事ならいざしらず、こういったスキャンダルは会社としては何としても防がなきゃいけないことなのに、裁判所だけではなくマスコミまで取り上げて表面化してしまうことへの危機管理能力が企業として欠如しているのではないかと感じる。
前回のセクハラにしろ今回の成功報酬にしろ、当事者での話し合いなどを会社ぐるみでフォローしていれば表面化する前に示談などで解決出来たのではないか。ここまで大きな事件なら社内で誰も気付かないなんてありえないし、気付いても何も出来ないような企業体制だとしたら社員でもなく社長でもなく会社そのものが悪いのではないだろうか…。